仕事で英語の文書を読む機会が多々あります( ´ ▽ ` )ノ
RFC/3GPP/ETSIなどで標準化された文書は基本的に英語で書かれている物が「正」なので、翻訳された文書はあくまでも参考資料にしかならず、解釈の違いで揉めたときには必ず原文書を見る必要があるからです。
そういう意味で、「英語の文章を読んで、何となくニュアンスをつかむ」というスキルは、ある程度必要に駆られて覚えました。
もちろん、普段ざっと内容を確認する程度であれば母国語の日本語訳を見る方が圧倒的に早いですし、普段から英語のブログなどを読み込んでいるという訳でもないので、たいした英語力がある訳でもなく(^_^;)
何となくニュアンスは分かるのだけど、日本語で表現するのが難しいという場面に陥ることも多々orz
# でもまぁ、少なくとも10年くらいはこの人生で英語の勉強してたはずなので、全く出来ませんっていうのも問題だよなぁw
その中で、逆に「日本語訳を読んで、何となく原書のニュアンスを想定して、本来の意味を読み取る」という様な事も時折やるようになりました。
これは仕事に限らず所謂ビジネス書などでも同様です__ \ノ’∀ン ヒャッホウ
拙著にも書いたのですが、GTDの『二分ルール』には未だに違和感があります(´・ω・`)
一つ目は、この『2分ルール』という名前が良くないことです。何故かこのルールに従うときは2分じゃないといけないと考える人は意外と多いように感じます。ですが、先に引用した通りに、単に目安というだけで別に2分じゃなくてもよいというところまで含めて定義されたルールです。それなのに、2分という言葉に縛られ、それ以内じゃないと駄目だと思わせてしまう――3分じゃ駄目。後回しにしなきゃいけない。カップラーメンは今すぐには作れない――という点で迷いの基になるのです。
自分だけの、自分による、自分のための喜楽なタスク管理術 無理しなくても達成感はあり! (impress QuickBooks)
実際のところ、僕は最初に日本語訳としては田口さん監修の「はじめてのGTD」を読んでいたのですが、ここでの『2分ルール』は『few minutes』の意訳だと思っていました(^_^;)
ところが、一昨年末にアメリカに行ったときにペーパーバックのGTD本を買って確認したところ、本当に『two minutes』と書いてあったので、ちょっと驚いたのです。うん、たしかに、意訳したにしては中途半端な言葉だったりはするw
Two minutes is in fact just a guideline. If you have a long open window of time in which to process your in-basket, you can extend the cutoff for each item to five or ten minutes. If you’ve got to get to the bottom of all your input rapidly, in order to figure out how best to use your afternoon, then you may want to shorten the time to one minute, or even thirty seconds, so you can get through everything a little faster.
Getting Things Done: The Art of Stress-Free Productivity
2分というのはあくまで目安にすぎない。inboxの「処理」に時間を割ける人なら、5分や10分に設定してもいい。inboxをすみやかに空にして午後のスケジュールについて考えたいときは、1分や30秒に短縮することもできる。
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
こうしてみると、上手い具合に翻訳されてわかりやすくなっているなぁと思うわけです( ´ ▽ ` )ノ
それでも、日本語訳ではルールそのものを(一律に)設定するように読めるのですが、原著ではそれぞれのアイテム(each item)に対する処理時間を(個別に)設定できるように読めるので、微妙なニュアンスの差が感じられます。
※僕の日本語能力と英語能力ではw
一番危険なのは、直訳そのままの良く分からない日本語に目を滑らせたり、意訳の説明などに依存して原著の本意をはき違えてしまう結果になってしまう、という事だと思っています。
なので、翻訳された本を読むとき、もし出来るのであれば原著にもあたってみると、別の視点からの新しい発見を生むこともあるので、より面白くなります。
# 僕が原著買ったのは、半分以上はコレクター魂ですけどw
まぁ、それが簡単にできたら苦労しないんですけどね(´・ω・`)